怒られるのが怖い人が知っておくべき甘えの正体とは?

「怒られるのが怖い人は甘えているだけ」とはよく聞きますが、実際「甘え」とは一体どのような状態のことを言うのでしょうか?ただ甘えているとだけ言われても、何をどのように改善したら良いのか判断できませんよね。
この記事では甘えの正体と改善策について解説します。正直甘えは誰の中にも存在する正常な心理です。甘えをうまくコントロールできれば、仕事で怒られることは減りますよ。
「甘え」とは何なのか?
親や上司がよく使う「甘え」とはどのようなニュアンスで使われているのでしょうか。甘えの正体がわかれば、自分がどこを改善すれば良いのかわかります。
甘えとは以下のような状態のことを指します。
- 他人に依存している
- 自分の感情を優先している
- プロ意識が低い
他人に依存している
自分で考えることを避けてすぐに人に頼ろうとする状態をは、甘えていると判断されます。自分で判断して行動したり、意見したりするのが苦手なタイプです。
例えば、リーダーが職場の課題を解決するための話し合いをしている中で「誰かが何とかしてくれるだろう」と考えてしまいます。自分の頭で考えなければ、最終的に他人に責任を転嫁してしまう傾向があります。「あの人の言うとおりやったら失敗した」とかですね。
他人への依存状態が続くと自分で問題を解決する能力が育たず、いつまでも指示がないと動けな苦なってしまいます。
自分の感情を優先している
甘えのもう一つの側面として、自分の感情を優勢して考えてしまうことが挙げられます。
自分がやりたいかやりたくないかでモチベーションが上下してしまい、本当にやるべき仕事に着手できないのです。自分が苦手だと感じる業務には「これは私の仕事ではない」と無意識に避けてしまう傾向もあります。
社会人として仕事を始めると、自分が苦手としている分野の仕事を任される状況はよくあります。そんな時に「俺の仕事じゃない」と避けてばかりいると、甘えていると言われてしまいます。
プロ意識が低い
学生気分が抜けておらず、プロ意識が低い場合も甘えていると捉えられてしまいます。プロ意識が低いと以下のような問題が発生します。
- ミスに対して言い訳が増える
- 納期を守らない
- 主体性と責任感が欠如する
会社で働いている以上、その分野のプロになる必要があります。ある程度の責任感を持って仕事こなさなければ「学生気分が抜けていない甘ちゃん」と言われてしまいます。
甘えは誰の中にも存在する
ここまで紹介してきた甘えの定義をまとめます。
- 他人に依存している
- 自分の感情を優先している
- プロ意識が低い
これらのいずれかに該当するとき、上司からは甘えているように見られてしまいます。しかし、よく考えてみるとこれらの要素は、人間なら誰しも持ち合わせている心理のように感じませんか?
あの怖い上司も家では奥さんに甘えて、家事育児を放棄して怒られています。家庭で奥さんに甘えて家事育児をしないことは「甘えの条件」を満たしていると言えます。
甘えをコントロールして仕事で出さないようにしているだけなのです。(それが良いか悪いかは置いといて)
大切なのは、甘えて良い場面と甘えてはいけない場面を見極めることです。自分の心の中に「甘え」の感情があることを認め、メリハリをつけて改善していきましょう。
甘えを克服する方法
甘えを克服する方法は以下のとおりです。
- 主体性を持って行動する
- 責任感を持つ
- 謙虚な姿勢で学ぶ
主体性を持って行動する
自らの仕事に主体性を持って取り組めば、甘えているようには見えなくなります。主体性とは誰かに支持されるのを待つのではなく、自ら積極的に行動することです。
自ら行動を起こして、わからないことがあったら上司を頼りましょう。自ら積極的に動いていることが上司に伝われば、質問しても嫌な顔はされません。むしろ「おっ!頑張ってるな!」と好印象を抱かれるはずです。
たとえ小さなことでも「自分で考えて動く」という経験を積み重ねることが大切です。
責任感を持つ
自分の仕事に責任感を持って取り組む姿勢を見て「甘えている」と言う人はいません。自分に与えられた仕事は最後まで責任を持って取り組む姿勢を持てば、上司や同僚から好印象を抱かれます。
正直、今会社にいる先輩の中でも、責任感を持って働いている人は少ないでしょう、だからこそ、あなたが自分の仕事をきちんとこなすだけで評価が高まるのです。
職場の問題に対して当事者意識を持って取り組むことも大切です。
謙虚な姿勢で学ぶ
上司や同僚から謙虚な姿勢で学ぶことも大切です。自分の知識や能力に慢心せず、常に新しいことを吸収しようとする姿勢を持ちましょう。
「怒られるのが怖い」と感じる人も、アドバイスだと思って素直に聞き入れてみましょう。今までの自分では思いつかなかった知識やアイデアが生まれるはずです。
周囲からも「成長意欲のある人だ」と好意的に受け止められ、評価も上がります。普段から学ぼうとする姿勢を持っている人には、上司としても教える姿勢を取れます。「教えれば聞いてくれる」と思わせられるからです。
理不尽に怒られるのが怖い人は環境を変えよう
あまりにも理不尽に怒られて精神的に余裕がない人は、甘えを改善するより先に環境を変えてしまうのも一つの手です。自分がどれだけ全力で甘えを克服しようとも、理不尽に怒ってくる上司は変えられないからです。
- 同僚のミスを自分のせいにされた
- 体調不良なのに働けと言われた
- 教育されていないことまでやれと言われた
- 先輩Aと先輩Bで言っていることが違う
- 他の人は注意されないのに自分だけ注意される
上記の項目に心当たりがある人は、自分ではどうにもならない環境に置かれている可能性があります。転職や部署異動を検討しましょう。
転職や部署異動は「逃げ」ではなく、自分の心を守るための正当な手段です。
もし退職することを言いづらい雰囲気なら退職代行サービスを使いましょう。自分の心を消耗するくらいなら、お金を払って辞めてしまう方が建設的です。早ければ連絡したその日に会社を辞められます。
また、今の時代転職サイトや転職エージェントが充実しているため、再就職もしやすいです。
1番大切なことは自分の命です。精神的に削られるくらいなら、新しい職場を探して転職することをおすすめします。