仕事が終わらず残業すると怒られる本当の理由と理不尽な状況を改善する方法を解説

- 仕事が終わらなくても怒られるし残業しても怒られる…
- 就業時間内で終わるような仕事じゃないんだけど…
- 上司は今の仕事状況がわかっていないのでは?
残業しないと終わらない量の業務を持ってくるくせに「残業するな!」とはなかなかに理不尽ですよね。上司の指示には従わないといけないけど取引先も待ってくれない。しょうがないからサービス残業しているといった方もいるかと思います。
この記事では残業すると怒られる本当の理由と、残業をして怒られたときの対処法について解説します。
サービス残業で精神を削る必要はありません。残業で怒られたら記事を参考に対応してみてください。
残業すると怒られる本当の理由
残業すると怒られる理由は以下のとおりです。
- 残業時間の上限が決められているから
- 残業代を払いたくないから
- サービス残業をしてほしいから
残業時間の上限が決められているため
労働基準法が定める残業時間には上限があるため、上司的にはあまり残業をしてほしくないのかもしれません。上限を超えて残業させると法律違反とあり、罰則が科される可能性があるからです。
時間外労働の上限(「限度時間」)は、月45時間・年360時間となり、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。
臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも、年720時間、複数月平均80時間以内(休日労働を含む)、月100時間未満(休日労働を含む)を超えることはできません。また、月45時間を超えることができるのは、年間6か月までです。
上司は部下の残業時間を管理する義務があるため、あまり残業をしすぎると怒られてしまいます。たとえまだ仕事が残っていたとしても、帰らなくてはなりません。
残業代を払いたくないため
正直企業的にもあまり残業代を払いたくないのが本音でしょう。部下に残業させると人件費が増えてしまいます。企業は上司に対して「無駄な残業をさせるな」と指示を出すため、上司もそれに従います。
上司も無駄な残業をさせていると怒られるため、部下にも怒るという連鎖が発生するのです。実際は無駄な残業ではなく、仕事が終わらないから残業をしている場合がほとんどですが。
その結果「仕事は終わらせないといけないけど残業はダメ」といった理不尽な状況になる場合もあります。
サービス残業をしてほしいから
サービス残業をさせるために怒っているパターンは、やばい企業にありがちです。これは残業をして怒られるというより、残業を申請しようとして怒られるパターンですね。
- 残業時間の上限は法律で決まっている
- 残業代も抑えなければいけない
- でも仕事は終わらせたい
上記のような状況ではサービス残業を強要される可能性があります。
このような企業は「定時でタイムカードを切って残業をしろ!」「その程度残ったくらいで残業を付けるな!」などと理不尽に怒られます。企業自体がサービス残業を黙認している文化があるため、改善は見込めないでしょう。
残業をして怒られる状況を改善する方法
残業をして怒られる状況を改善する方法は以下のとおりです。
- 上司と話し合う
- 仕事の効率化を図る
- 割り切って仕事を終わらせない
上司と話し合う
仕事量が多すぎて残業しているのであれば、まずは上司と話し合わないと状況は変わりません。もしかしたら人員配置や業務量の調整で、月の残業時間を減らせる可能性があります。
話し合う際は以下のように具体的に状況を説明すると効果的です。
- 〇〇の業務が忙しくて手が回らない。どうにか人を呼んで対応できないか
- 業務の負荷が高すぎるので、効率化のために仕事の優先順位を整理しませんか?
- この時期は毎年忙しくなるのであらかじめ人員を増やせないか?
上司との話し合いを通じて、自分自身も改善できるポイントが見つかるかもしれません。
仕事の効率化を図る
残業して怒られるのであれば、そもそも残業をしなくてもいいように仕事の効率化を図るのも一つの手です。仕事を効率的に進められるようになれば、より多くのタスクを迅速にこなせるようになります。
作業を効率化するおすすめの方法は以下のとおりです。
- 1日の仕事をリスト化する
- 「今日は何をしようかな」と考える時間をなくすために、1日の初めに今日の仕事を洗い出してリスト化しておきましょう。やるべきことが明確になっていれば、計画的に仕事ができます。
- 無駄な業務を削減する
- やらなくていい業務があれば、削減するように努めましょう。古い慣習や惰性で続けているだけの業務は意外とあります。常に「もっと効率化できないか」と考えながら仕事をすれば、無駄な業務が見つかります。勝手に削減すると怒られるかもしれないので、上司と相談してください。
- マニュアルを整備する
- 一度やった仕事はマニュアル化しておくことで、同じ業務が発生したときに素早く対応できます。マニュアル化しておけば自分だけでなく他の人も同じ業務ができるようになります。
僕が1番仕事を効率化できると思うのは「スマホを封印すること」です。スマホがあると知らず知らずのうちに、時間を使ってしまいます。業務中はスマホをロッカーなどに入れておくのがおすすめです。
割り切って仕事を終わらせない
仕事が忙しいけど残業をすると怒られるのであれば、もう割り切って仕事を終わらせないのもおすすめです。無責任と思うかもしれませんがそれは違います。そもそも仕事が多すぎる状況が悪い可能性も高いのです。
「仕事終わらないけど残業しなくていいんですね?あざす!」くらいの気持ちでいた方が楽かもしれません。これは冗談ですが、理不尽なことを言っている事実を上司には知ってもらう必要があります。
あなたが何かしらの行動を起こすことで、上司も対策を取らざるを得なくなります。どれだけ仕事が終わらなくても、サービス残業はしないようにしましょう。
理不尽に怒られる状況が改善しない場合の対処法
ここまで色々紹介してきましたが理不尽に怒られる状況はあると思います。そんな時の対処法を紹介します。
- 別の上司や所定の窓口に相談する
- 異動・退職を視野に入れる
別の上司や所定の窓口に相談する
あまりにも理不尽な理由で怒られる場合、上司をどうにかしようとしても解決できない場合が多いです。信頼できる上司や所定の相談窓口に相談しましょう。他の部署の上司に相談すれば、何かしらの解決策を提示してくれる場合があります。
相談できる場所は会社によって異なりますが、主に以下の場所があります。
- 別の部署の上司
- 会社の相談窓口
- 社内の人事部・コンプライアンス部門
- 労働組合・労働基準監督署
理不尽に残業をさせている場合、労働基準監督署に相談するのが1番早いです。「定時でタイムカードを切って残業をしろ!」みたいなのは、普通に違法なのですぐに対応してもらえます。
» 厚生労働省「労働基準行政の相談窓口」
「相談なんてしたら職場の雰囲気が悪くなりそう」といった心配は無用です。上司が理不尽な意見を言っている場合、こちらに非はないので自信を持って相談しましょう。そもそも理不尽に対して相談しただけで空気が悪くなるような職場は離れた方がいいですね。
所定の窓口への相談は、案外強力な武器になります。会社によってはなんでも相談できる窓口が設置されていたりするので、ぜひ活用しましょう。
異動・退職を視野も入れる
理不尽な理由で怒られることがあまりにも多く誰にも相談できない場合、異動や転職を考えるのも一つの手です。異動や転職は逃げではなく、自分を守るために有効な手段です。自分のことを大切にしない職場からは離れた方が良いと思います。
リスクなく職場を離れたいなら部署異動がおすすめです。社内で職場を変えるだけなら安定した給料をもらいながら、理不尽上司から離れられます。異動する際は社内の相談窓口や人事担当者に相談するのが一般的です。
参考になるかわかりませんが、僕の会社の先輩は社内の「なんでも相談窓口」に相談して部署異動していました。他にも同じ手で異動している人はたくさんいたので、相談窓口の力はかなり強いと思われます。
今の時代退職代行サービスだったり転職エージェントだったり、さまざまなサービスの登場により転職しやすい環境が整っています。
今すぐ仕事を辞めたい人は退職代行がおすすめ
- 精神的に限界で明日にでも仕事を辞めたい
- 怒られるのが嫌すぎて胃が痛い…
- 辞めたいなんて言ったら怒られそうで怖い
こんな人は素直に「退職代行サービス」を使ってください。
退職代行サービスとは、専門の業者があなたに代わって退職の連絡をしてくれるサービスです。法律の専門家が代わりに退職に関わるすべての手続きを代行してくれます。
退職代行サービスのメリットは、精神的な負担なく仕事を辞められること。少なくとも上司や同僚からの精神的攻撃は受けなくて済みます。業者によっては、最短で即日辞められます。
優先すべきは「自分の心」です。メンタルが完全に壊れる前に退職代行サービスを使ってください。
退職代行サービスといえば「無責任だ!逃げるな!」とか「最近の若いやつは…」みたいな言われ方をしますが、全く気にしなくてOKです。そもそも無責任でもなんでもありません。パワハラ上司からは逃げていいのです。
自分で気が引けちゃったら退職代行サービスは使えません。あくまで悪いのは職場の方だと、強気でいきましょう。