仕事で年下に怒られてプライドが傷ついたときに考えるべきこと

年下の上司から怒られることは、自身の経験や自負心が揺らいでモヤっとしてしまいますよね。

モヤモヤとした感情は仕事への集中力を削ぎ、人間関係の悪化にもつながりかねません。この記事では、年下の上司に怒られた際に心がざわつく理由と対処法について解説します。

ぜひ参考にしてください。

年下の上司から怒られると心がざわつく理由

年下の上司に怒られると心がざわつく理由は以下のとおりです。

自分の経験を踏みにじられたと感じるから

年下の上司に怒られてイラっとするのは、長年培った経験値を軽んじられた気がするからです。「君よりこの職場のこと詳しいんだけどな」と感じてしまうのです。

でも実際その通りで、長年培ってきた経験や知識は貴重な財産です。ぽっと出の年下はそんなこと関係なしに怒ってくるわけですから、それは腹も立ちますよね。

実際年下の上司は現場経験が絶対的に少ないので、本来なら「知恵をいただく」くらいの立場でいてほしいものです。

舐められたくないから

年下の上司からミスを指摘されると「舐められたくない」「威厳を保ちたい」という気持ちが強く働き、自分の弱みを認めることに抵抗を感じるのです。多くの人は年下の相手に対して「頼りになる存在でありたい」と感じているため、その気持ちはごく自然なものですね。

怒られたとき周囲に人がいるときは最悪です。「あいつ年下に怒られてる… w」と思われてそうでプライドが傷ついてしまいます。

「年下に負けてはならない」といった感情は幼い頃から染み付いているため、大人になっても年下からの指摘にはイラっとしてしまうのです。

年齢による敬意を期待しているから

私たちは無意識のうちに「年上は敬うべき」といった固定概念が染み付いているため、年下からの指摘にはイラっとしてしまいます。

中学〜高校と部活をやっていた人はよくわかると思います。今まで「年齢主義」で生きてきたのに、社会人になると突然「実力主義」に変わります。そういった価値観のギャップについていけず、年下からの敬意を無意識に期待しているのです。

ある意味現代社会の構造が悪いとも言えますが、そんなこと考えてもしょうがないと割り切らねばならないのが現実です。

年下の上司から怒られてもプライドを保つ方法

年下から怒られても余裕を持って対応できると、心の平穏を保てます。年下から怒られてもプライドを保つ方法は以下のとおりです。

経験の差で圧倒する

年下の相手から怒られたとしても、あなたの経験や知識が消えるわけではありません。

こういったものは年下の上司はまだ持ち合わせていません。経験と知識を生かした助言をすれば「あの人の意見は参考になるな」と一目置かれる存在になります。

怒られたその瞬間はイラっとするかもしれませんが、冷静になって自分の仕事に集中しましょう。

ジェネレーションギャップを理解する

育ってきた時代が変われば仕事へのスタンスはコミュニケーションの取り方がまるで異なります。年上の人間に躊躇なく注意できる人がいてもおかしくありません。

年下なのに生意気に怒ってくることは「軽率で配慮に欠ける」と感じるかもしれません。しかし、ここで一方的に否定するのではなく、今の時代のスタンダードなのだと理解しましょう。

「頑張っても埋めようのないものだ」と思えば、これ以上心をざわつかせても無意味なことに気付きます。

現代の若者は仕事に感情ではなく効率性を重視する傾向があります。そのような時代背景も理解して、今後関わっていくことが大切です。
» d’s JOURNAL「Z世代の特徴とは｜ミレニアル世代との違いや働き方や価値観をわかりやすく解説」(外部サイト)

相手の立場を理解する

年下といえど、相手は「上司」としての立場に責任とプレッシャーを感じています。相手は立場上注意せざるを得ないだけかもしれません。

年下の上司はあなたが嫌いだから怒っているわけではなく、目標達成のために動いているのかもしれません。反射的に「年下のくせに偉そうだ」と感じるのではなく、温かく見守ってやれるのも年上であるあなたの役割です。

相手のそのような背景を汲み取って冷静に対応できると「頼りになる存在」として対等な立場を築けます。

プライドを捨てた方が良い場面

プライドを捨てた方が良い場面は以下のとおりです。

自分にも非があるとき

年下の上司に怒られたとして、自分にも非があるようならプライドを捨てて素直に謝りましょう。あなたにも非があるのに「自分は悪くない！」の一点張りだと、幼稚な人だと思われてしまいます

年下の上司から指摘を受けた際、まず相手の話をしっかり聞くことが大切です。もしかしたら自分が気づいていないところでミスをしている可能性もあります。

実は素直に謝れる大人は多くありません。自分の間違いを認められるくらい器の大きい人になれば、年下の上司からも一目置かれるでしょう。

相手に嫌味を言われたとき

相手に嫌味を言われたときはプライドが傷付いて反論したくなるでしょう。しかし、ここはプライドを捨てて冷静に対処する方が無難です。感情的になって反論しても、周囲から「面倒なやつ」と思われるだけで何も生まれません。

「〇〇さんほどのベテランなら、こんなミスはしないと思っていましたよ」みたいな嫌味に対して反論しても、体力を使うだけです。

あえて低姿勢で冷静に対応すれば、年上としての威厳を保てます。

自分が成長したいと感じたとき

年下の相手からでも学べることは多くあります。年齢に関係なく学びたいことがある場合、プライドを捨てて教えを乞う姿勢は重要です。

自分が知らない知識や新しい技術を年下から学べれば、自分自身の業務にも生かせます。プライドが邪魔をして「年下に頭を下げるなんてみっともない」と思って突き放すのはもったいないです。

人間成長を止めたら衰退します。新しい知識を学べるチャンスがあるなら、積極的に活用しましょう。

年下の上司がどうしても許せない人はどうする？

色々書いてきましたが、それでも年下の上司が許せない人はいると思います。年下の上司が許せない人が取るべき対応は以下のとおりです。

信頼できる人に話を聞いてもらう

「年下のくせに生意気！」といった感情を1人で抱え続けるのも精神衛生上良くないですよね。ここはリフレッシュがてら、信頼できる友人や家族と食事でもしながら話を聞いてもらうのはどうでしょう。

客観的な意見をもらえれば、自分では気づかなかった問題の本質や、上司の言動の裏にある意図が見えてくるかもしれません。自分の状況に共感してもらうだけでも、精神的な安心感を取り戻せます。

あくまで建設的なアドバイスを求める姿勢が重要です。愚痴大会みたいになってしまうと、一時的なストレス解消にはなりますが、自分の成長にはつながりません。

環境を変えてみる

年下の上司との関係が改善しない場合、自ら環境を変えてみるのも良いかもしれません。

「なんで俺が変わらなきゃいけないんだ！」と感じるかもしれません。しかし、他人をコントロールするには、膨大な時間と体力を要します。ほぼ不可能と言っても良いでしょう。であれば、自ら環境を変えた方が圧倒的に低労力で今の環境から抜け出せるのです。

部署異動や転職など、さまざまな手段があります。部署異動なら然るべきところに相談するだけなので、大きなリスクなく実行できます。

もしチャレンジ精神があるのなら転職を考えるのも一つの手かもしれません。自分の経験と知識を生かして転職活動をすれば、今より環境が良くて好条件の職場が見つかるかもしれません。興味がある人は転職エージェントに登録して話を聞いてみましょう。

環境を変えるのは「負け」と捉えないようにしましょう。むしろ人生単位で見たら、不快な環境から逃げ出せたあなたの方が勝っています。